Beating 第85号
2011年度Beating特集「@Eduなう!拡大版」
第3回:情報技術利用に対するやる気と自発性を高める電子メールの効果
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東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」
メールマガジン「Beating」第85号 2011年6月28日発行
現在登録数 2673名
2011年度Beating特集「@Eduなう!拡大版」
第3回:情報技術利用に対するやる気と自発性を高める電子メールの効果
http://www.beatiii.jp/?rf=bt_m085
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みなさま、こんにちは!
夏至も過ぎ、本当に日が長くなりましたね。
今号の「@Eduなう!拡大版」は、情報技術利用に対するやる気と自発性を
高める電子メールの効果に関する論文を取り上げます。
また、現在BEATでは、この夏に実施するSoclaオンラインサマースクールの
参加者(高校2年)を募集しています。詳細は下記のお知らせをご覧ください。
それでは、Beating第85号のスタートです!
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┃★CONTENTS★
┃【特集】2011年度Beating特集「@Eduなう!拡大版」
┃第3回:情報技術利用に対するやる気と自発性を高める電子メールの効果
┃■お知らせ・BEAT Seminar 2011年度第1回 BEAT公開研究会
┃ 「ソーシャルメディアによって変わる学びのかたち」開催報告
┃■お知らせ・BEAT Socla オンラインサマースクール参加者募集のお知らせ
┃■お知らせ・UTalk「アートの営み≒研究の営み」のお知らせ
┃■編集後記
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┃特集┠───────────────────────────────
┗━━┛ 2011年度Beating特集「@Eduなう!拡大版」
第3回:情報技術利用に対するやる気と自発性を高める電子メールの効果
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■2011/05/09 20:46:57
http://twitter.com/#!/beatiii/status/67556157019013121
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┃Towards technology integration: the impact of motivational and
┃volitional email messages.(Kim & Keller, 2011)
┃就任前の教員に対する情報技術研修で、やる気と自発性を高めるための電子
┃メールメッセージを送ったグループの学習者は、情報技術利用に対して自発
┃性と前向きな態度が高まる効果が示された http://bit.ly/iq9IBb
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│解説│
└┬─┘
│■問題と目的
│教育に情報技術を取り入れる際に障壁となるのは、教師個人の情報技術に
│対する価値観といった内的要因と、情報技術を利用可能にし、行動を促す
│外的要因です。また、やる気(motivation)と自発性(volition)の
│問題もあります。やる気とは、タスクに向けて進んで力を使い、努力し続
│けようとする意欲で、自発性とは、タスクのために自ら行動を起こす能力
│であり、タスクのために努力し続けることを怠らない能力です。
│
│本研究では、教育への情報技術の利用について、次のようなモデルを想定
│しています。まず、情報リソースへのアクセスと十分な技術力が、情報技
│術を使おうという肯定的な態度と結びつくことで、本質的なやる気を導き
│ます。そして、このやる気と自発性とが結びつくことで情報技術の統合
│(technology integration)が起こるというものです。
│
│そこで、本研究では、就任前の教員(教職を選択している学生)を対象に
│した情報技術研修の授業において、やる気や自発性を高める電子メール
│「MVEM」(motivational and volitional email messages)を送ることの
│効果を検証しました。
│
│「MVEM」の支援原理としてはKeller(2008)のMVP統合理論
│(Integrative theory of motivation, volition, and performance、以下MVP)
│を用いました。MVPはImplementation intentions(Gollwitzer, 1990)
│とAction control(Kuhl,1987)、および、ARCSモデル(Keller,1987)を
│統合して作られています。
│
│ARCSモデルとは、学習意欲の概念とストラテジーを示したモデルで、
│注意(attention)・関連性(relevance)・自信(confidence)・満足感
│(satisfaction)の4つの側面から構成されています。
│1. 注 意:適切な情報への注意を喚起することによって、探求心を刺激
│ する支援を行う
│2. 関係性:指導のメッセージは学習者の生活に関係するものを用いる
│3. 自 信:学習するタスクは、あまり複雑すぎたり難しすぎたりしない
│ ものを示す
│4. 満足感:タスクを達成すれば良い結果がもたらされるという例を
│ 与える
│
│Implementation intentionsとは、行動意欲を変容させるプロセスを支援
│する概念です。やる気や自発性を高める電子メール(MVEM)によって、
│目標(goal)を設定すること、目標を計画すること、目標達成に深く関わ
│ることの必要性を説明することで、受講生が研修コースの達成や自らの
│教師経験のために、積極的に取り組む姿勢を促します。
│
│Action controlとは、不適応な行為を克服するために開発された理論です。
│この理論の6つのストラテジーが、MVEMに用いられました。
│1. 注意選択ストラテジー:
│ 目標(goals)に関する情報だけに注意を向けるよう促す
│2. コード化ストラテジー:
│ 目標達成の必要条件として現状のタスクを受け入れるように促す
│3. 感情コントロールストラテジー:
│ 目標行動を阻害するネガティブな気持ちにならないようにする
│4. モチベーションコントロールストラテジー:
│ ARCSと重複
│5. 環境コントロールストラテジー:
│ 周囲の人に自身の目的や計画を伝えることによって学習が邪魔される
│ ことを防ぐ
│6. 倹約情報処理(parsimonious information processing)ストラテジー
│ 効果的、かつ効率的に時間と努力を割り当てる
│
│■仮説
│以上のことを踏まえて、次のような仮説を立てました。
│MVEMを受け取った実験群の受講者は、統制群よりも
│1.やる気を示す得点が高くなる
│2.自発性を示す得点が高くなる
│3.情報技術を統合しようとする態度が強くなる
│4.コンピュータスキルと情報技術統合の知識に関する小論文の得点が
│ 高くなる
│
│■方法
│対象は教職課程の必修科目「教育の情報技術入門(Introduction to
│Educational Technology)」の受講者です。本コースは就任前の教員が
│コンピュータアプリケーションやシステムを使用する技術や、教育に情報
│技術を取り込む力を養成する科目で、2名の教員が担当しています。
│本コースの受講者56名(男6名、女50名)が調査に参加しました。
│実験群31名にはMVP理論に基づいたやる気や自発性を高める電子メール
│(MVEM)を送信し、統制群25名にはコースに関する一般的な情報が
│書かれたメッセージを送信し、比較しました。
│
│評価指標は次の通りです。
│「やる気」の測定はCourse Interest Survey(Keller & Subhiyah,1993)を
│使用しました。CISはARCSモデルによって基礎理論が作られ、
│教室での学習者の反応を測るためにデザインされた指標です。
│「自発性」は学習の自発的ストラテジーのレベルを測る指標である
│Academic Volitional Strategy Inventory(McCann & Turner,2004)を
│使用しました。
│受講生の情報技術統合に関する「態度」は、Stages of Concern
│Questionnaire(George & Rutherford,1986)を使用しました。SoCQは
│35項目の質問に7段階で回答するものです。
│「成績評価」は、コンピュータスキルのテストと情報技術統合の知識に
│関する小論文の点数で測定しました。コンピュータスキルについては、
│Skills Assessment Manager(Cengage Learning,2010)を使用しました。
│小論文の課題は次の3部構成になっています。
│(1) なぜ教育においてコンピュータテクノロジーが重要かを説明せよ
│(2) コンピュータは指導や学習をどのように変化させるか詳述せよ
│(3) 教育にインターネットをどのように適用することができるか述べよ
│
│データ収集の手続きは次の通りです。
│コース開始時(1週目)と終了(4週目)にやる気・自発性・態度の測定
│を行いました。コース終了時には、成績評価のためにコンピュータスキル
│のテストと小論文テストを実施しました。
│
│■結果
│事前テストにおいては、「やる気」「自発性」「態度」のいずれの項目で
│も、実験群と統制群に有意な差は見られませんでした。
│事後テストにおいては、「やる気」には両群に有意な差は見られませんで
│したが、「自発性」と「態度」では実験群の得点が有意に高いことが確認
│されました。また、「成績評価」については有意な差は見られませんでし
│た。調査の結果、仮説2(自発性)、仮説3(態度)については仮説を
│支持する結果が得られましたが、仮説1(やる気)、仮説4(成績評価)
│は支持されませんでした。
│
│■考察
│本研究で送信したメッセージは30分程度で読める内容のものでしたが、
│「自発性」と「態度」には有意差が見られ、仮説を支持する結果が得られ
│ました。Locke & Lathan(2004)によると、「自発性」と「態度」は
│「やる気」よりも行動を予測する、より重要な因子となります。なぜなら、
│「自発性」には無意識の行動を制御する態度が含まれているからです。
│「自発性」が高いほど情報技術の統合もしやすくなると考えられます。
│また、「態度」が向上すると、無意識に情報技術を使った授業を展開しよう
│としますし、情報技術が生徒に与える影響に関心が強い教師ほど、授業で
│技術を扱おうとします。
│一方、「やる気」と「成績評価」については有意な差は見られず、仮説は
│支持されませんでした。受講者の「やる気」はもともと高かったので
│支援が結果にさほど影響しなかったと考えられます。
│
│本研究は、情報技術の統合を促進するために、また、「やる気」や「自発性」
│「態度」がどのように影響するのかを理解するために、非常に重要な示唆
│を含んでいます。受講生一人一人にメッセージを書くのは時間がかかって
│しまい実現性が低いように見えますが、受講生の特徴に併せてMVEMを
│選べばよいのです。また、受講生のやる気と自発性のパターンを自動的に
│認識するシステムを使えば、受講生の特徴に併せてMVEMを送信する
│ことができます。
│本研究は対面式の授業で使われましたが、MVEMはオンラインクラスでも
│効果があるでしょう。非同期型のコースの受講生は、分離されたような
│感情を持ってしまうことが指摘されていますが、教員からMVEMを受け
│取れば、そのような感情は減少し、やる気が高まるでしょう。
│
┃◎特集記事協力◎
┃末 橘花/東京大学 大学院 学際情報学府 修士1年
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┃お知らせ│BEAT Seminar ┠─────────────────────
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2011年度第1回 BEAT公開研究会
「ソーシャルメディアによって変わる学びのかたち」開催報告
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2011年6月4日(土)に2011年度第1回 BEAT公開研究会「ソーシャル
メディアによって変わる学びのかたち」を開催いたしました。
当日の内容をセミナーレポートにまとめましたので、会場にお越しになった方
も、残念ながらお越しになれなかった方も、ぜひご覧ください。
http://www.beatiii.jp/seminar/045.html
セミナーでは、前回に引き続きTwitterでハッシュタグ #beatseminar を設定
し、Twitter上でも多くのコメントをいただきました。また、セミナーの様子
をUstreamで中継いたしました(サーバーに残しておりませんので、現在は
視聴できません。ご了承ください)。
会場やUstreamでセミナーにご参加いただいた皆様から集まったTweetを
Togetterでまとめましたので、こちらも、レポートと併せてご覧ください。
▼Togetter - まとめ「ソーシャルメディアによって変わる学びのかたち」
http://togetter.com/li/144561
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┃お知らせ│ BEAT Socla ┠──────────────────────
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BEAT Socla オンラインサマースクール参加者募集のお知らせ
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この夏、東大でインターネットを使って進路について考えてみよう!
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東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座(BEAT)では、
2011年夏休み、オンラインサマースクールBEAT Social Learning Program
(Socla:ソクラ)を開催します。
対象は高校2年生で「大学生活」「職業と就職」「ライフプランニング」に
関するテーマについて自分自身の問いを設定し、インターネットを使って情報
収集したり、Facebookを使って社会人や大学生、大学院生のサポーターと
交流したりしながら、自分自身の『進路』について考えてもらいます。そして、
学習成果をレポートやポスターとしてまとめ、最終日に発表し合います。
サマースクールでは「大学での学び方」の基本が身につくだけではなく、
普段あまり関わることができない第一線で活躍している人たちが、どのような
活動をしているのかを垣間見ることができます。この経験は、将来を考える
ひとつのきっかけとなるかもしれません。
詳細は以下のとおりです。
高校2年生のみなさんのご応募をお待ちしています!
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○期間
2011年7月30日(土)~8月13日(土)
※初日・最終日のみ、東京大学(本郷キャンパス)にご来校いただきます。
サマースクール期間内のそれ以外の日は、ご自身の携帯電話やパソコンを
利用して、ご自宅で学習活動をすすめていただきます。
● 初 日 :オリエンテーション=7月30日(土) 9:00集合~18:00終了予定
(東大キャンパスツアーを企画しています。[荒天の場合は中止]
昼食あり。夕方には交流会も企画しています。)
●最終日:最終発表会=8月13日(土)13:00集合~18:30終了予定
○参加費 無料
大学までの交通費、学習にともなう通信料は各自ご負担ください。
※被災地域の高校生(2011年3月11日時点で、青森/岩手/宮城/福島/茨城県
にお住まいの方)には、特別支援プログラムをご用意していますので、
個別にお問い合わせください。
○参加要件(5つすべての条件を満たす必要があります)
(1)高校2年生の方
(2)ご自身の携帯電話をお持ちで、携帯メールのできる方
(3)サマースクール期間中、インターネット接続可能なパソコンで学習を
すすめられる方
(4)7月30日・8月13日、東京大学本郷キャンパスにご来校いただける方
(5)保護者の方の同意を得られた方
○募集人数
高校2年生 100名
○募集〆切
7月13日(水)〆切
○申込方法
BEAT Socla申込フォーム
https://enquete.benesse.ne.jp/forms/o/we347a5ab9/form.phpに
必要事項をご入力の上お申し込みください。
○お問合せ
東京大学大学院 情報学環ベネッセ先端教育技術学講座
受付担当 : 野口雅乃
Mail: socla@beatiii.jp
TEL: 03-5841-2663
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※ 詳細は、http://www.facebook.com/BEAT.Soclaをご覧ください。
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┃お知らせ│UTalk ┠──────────────────────
┗━━━━┷━━━━━━┛UTalk「アートの営み≒研究の営み」のお知らせ
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UTalkは、様々な領域で活躍している東京大学の研究者をゲストとして招き、
毎月開催するイベントです。カフェならではの雰囲気、空気感を大切にし、
気軽にお茶をする感覚のまま、ゲストとの会話をお楽しみいただける場と
なっています。
アートと研究の営みが似ているってホント!?実は結構似ているんです。
アートはわかりにくいですよね。そう、研究もわかりにくい。アーティストは
神秘的な感じがしますし、研究者も難しいことを考えていそうで近寄りがたい
ですよね。あら、意外と似てるかも...7月のUTalkでは、 横地早和子さん
(教育学研究科特任助教)をゲストにお迎えし ます。 現代アーティストへの
インタビューから見えてくる、アーティストと研究者の意外な共通性について
お話ししてみたいと思います。
みなさまのご参加をお待ちしています。
日時:7月9日(土)午後2:00-3:00
場所:UT Cafe BERTHOLLET Rouge(東京大学 本郷キャンパス 赤門横)
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html
料金:500円(ドリンク付き/要予約)
定員:15名
申し込み方法: (1)お名前(2)ご所属(3)ご連絡先(メール/電話)
(4)このイベントをお知りになったきっかけ、をご記入の上、
utalk2011@ylab.jp までご連絡ください。
※申し込みの締め切りは7月1日(金)までとします。なお、申し込み者多数
の場合は抽選とさせていただく場合がございます。ご了承ください。
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┃│ 編 集 後 記 ┠──────────────────────┤
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BEATスタッフは、現在この夏に実施するSoclaオンラインサマースクールの
準備に追われています。SoclaのFacebookから本プログラムの募集要項が
ダウンロードできますので、みなさまのまわりの高校2年生の生徒さんに、
お知らせいただけると嬉しいです。
■Socla Facebook
http://www.facebook.com/BEAT.Socla
それでは、また次号でお会いいたしましょう!
ご意見・ご感想をお待ちしております。
「Beating」編集担当 高橋 薫 (たかはし かおる) kaorutkh@beatiii.jp
-------次回発行は7月26日の予定です。
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「Beating」編集担当 高橋 薫 kaorutkh@beatiii.jp
(東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座 特任助教)
□「BEAT」公式Webサイト http://www.beatiii.jp/?rf=bt_m085c
□発行:東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」
Copyright(c) 2011. Interfaculty Initiative in information Studies,
The University of Tokyo. All Rights Reserved.
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