Beating 第15号
「5分でわかる学習理論講座」
第4回:学びあいを行う集団〜「実践共同体」
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東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」
メールマガジン「Beating」第15号 2005年8月25日発行
現在登録者668名
「5分でわかる学習理論講座」第4回:学びあいを行う集団〜「実践共同体」
http://www.beatiii.jp/
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こんにちは。
まだまだ暑い日が続きますがいかがお過ごしですか? 気づいたら8月ももう
終わり。みなさん今年の夏は十分に満喫できたでしょうか?
9月3日(土)に、BEAT 特別セミナー「教育における知的所有権・その現在
と未来」を開催します。今年の夏を十分満喫された方も、まだまだ足りない
という方も、秋が待ち遠しくてしかたない方も、今夏を締めくくるイベント
として、ぜひご参加をお待ちしております!(注:内容は夏とは全然関係あ
りません、あしからず…。内容の詳細は本文をご参照ください。)
では、Beating第15号のスタートです!
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┃★CONTENTS★
┃■1. 特集:2005年度Beating特集「5分でわかる学習理論講座」
┃ 学びあいを行う集団〜「実践共同体」
┃
┃■2. 【お知らせ】公開研究会「BEAT Seminar」2005年度第6回:
┃ BEAT 特別セミナー「教育における知的所有権・その現在と未来」
┃ 9/3(土)開催!
┃
┃■3. 「BEAT研究 Who's Who」
┃ 〜BEAT研究者の素顔と、オススメWebサイトのご紹介
┃
┃■4. 編集後記
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■1. 特集:2005年度Beating特集「5分でわかる学習理論講座」
第4回:学びあいを行う集団〜「実践共同体」
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今年度のBeatingでは、BEATの研究をより理解していただくために、背景と
なっているさまざまな学習に関する理論を、1年間でみなさんとともに学ぶ
ことを目的とした「5分でわかる学習理論講座」を開講しています。
1カ月にひとつずつすぐに応用可能な理論・方法を中心に、情報技術を用い
た学習環境に関する注目理論・キーワードについて解説していきます。
「なにそれ?ハツミミ?」という方も、「なんか聞いたことはあるけど…」
という方も、「すでに知ってるゾ!」という方も、それぞれにきっと新し
い発見があるはずです。
前回までは、「学習」についてのさまざまな解釈をめぐる、学習観の流れを
整理してきました。そこで、きっとみなさんが知りたいのはズバリ「だから
それがどーした?」ということでしょう(?)。「すぐに応用可能とかいっ
ておいて、それらの学習観が具体的な事例にどのようにいかされているのか、
どんなふうに使えるのか解説してくれないじゃん、そこが知りたーい。」と
いう声が他方から聞こえてきます。まーまー、そう慌てずに。これからちゃ
んと順を追って紹介していきますので。
前回の「社会的構成主義」では、学習を「社会的な営み」として捉えること
がポイントでした。今回とりあげるテーマは「実践共同体」。さて、社会的
構成主義でのポイントはどのようにいかされているのでしょうか?
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学びあいを行う集団〜「実践共同体」
「実践共同体、それはあなたのまわりに必ず存在しています。」
さて、いきなりなにか意味深な言葉でスタートしました。今回ご紹介するの
は、「実践共同体」についてです。「ジッセンキョウドウタイ?なんだそ
れ?」そんな人も大丈夫。実践共同体という名前は知らなくとも、実は私た
ちはいくつもの実践共同体に参加しているのです。
前回でのポイントは、学習を「社会的な営み」として捉えるということでし
た。私たちは、日常生活の中で、他者と学びあい、協力し合って問題を解決
しています。そういった「日常での有能さ」、学習における「他者」や「社
会」というのがキーワードでした。
今回は、そこからもう少ししぼって、学習を行いあう「集団」に注目します。
私たちは自然と、学びあう集団に所属し、その集団に貢献をすることが、自
分を育て、自分を育てることが集団に貢献するということを行なっているの
です。
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●「学びあいを行なう集団」
さきほどは少し話が抽象的になってしまいましたが、具体的に「実践共同体」
とはどういった集団のことをさすのでしょうか。そもそもあなたの周りの学
びあいを行なう集団というと、どういうことを思いうかべますか?
「会社で他の部署の人たちと意見を交換し合ったりするけど、それってそう
かなあ?」
「大学のゼミなんかで、他の研究やっている人の話を聞いたりするけど、そ
れもそうかなあ?」
もし、こういうことを想像していただいたのであれば、かなりイメージをつ
かんでいると思われます。
「実践共同体」という概念は、ウェンガーとレイブという研究者が1991年
に提唱したものです。彼らは、文化人類学的な企業組織の観察を通して、ど
んな組織にも必ず「人々が学ぶための単位」があることを発見しました。そ
して、共通のスキルや、ある事業へのコミットメント(熱意や献身)によっ
て非公式に結びついたまとまりを「実践共同体」と名づけたのです。
部署などの既存の組織的な枠組みにとらわれず、ある問題を解決するために、
固有の知識や専門性を持った人たちが、相互に知恵をもちよる集団を活発に
維持できれば、それが個人の学習に対しても、プラスに働きます。このよう
に、個人と集団の行き来を通して、互いにメリットがある集団を実践共同体
というのです。
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●「実践共同体」の構造
また、実践の共同体は必ず次のような3つの構造をもちます。
1.「領域」:
実践共同体には、メンバーが相互に関心を寄せる特定の知識の領域があり
ます。
2.「コミュニティー」:
実践共同体には、ある「領域」についての考え方を共有しながら、その領
域における問題を共に学び合い、解決していくコミュニティーがあります。
3.「実践」:
実践共同体には、ある「領域」において、「コミュニティー」が実践的に
生み出し、共有し、維持する特定の知識があります。
逆に言えば、この構造を持たない共同体は、実践共同体ではありません。
例えば、会社における特定のプロジェクトチームを考えてみましょう。この
メンバーは、相互に協力しながら仕事を進めますが、プロジェクトが成功す
るとそこで実践はおしまいです。
そこには、「コミュニティー」も「実践」もありますが、チームを動かす目
的が職務であり、それ自体が持続的な関心の的となりえる「領域」には焦点
があたっていないため、実践共同体にはあたりません。
また、ある映画に関する掲示板のスレッドは、特定の「領域」に関する「コ
ミュニティー」ですが、ほとんどの場合「実践」を伴わないため実践共同体
にはあたらないのです。
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●「実践共同体」の具体例
実践共同体の特徴的な例としては、アメリカの化学メーカー、バックマンラ
ボラトリーズ社の共同体をあげることができます。
この会社では、会社の研究員がなにか研究上の問題を抱えたり、新たな事業
の構想が思い浮かんだりした場合、ネット上のフォーラムに書き込みができ
る仕組みになっています。そして、その書き込みに興味をもった人がいると、
その人たちが自発的に集まって問題解決のプロジェクトや新事業プロジェク
トなどがはじまります。
プロジェクトでは、独自の知識や専門性を持った人たちがアイデアを出し合
い、一人では簡単に解決できない問題を協力して解決していきます。そして、
問題が解決されれば、それはプロジェクトに参加してたメンバー全員の知識
となるのです。
このような既存の組織的枠組みを超えた知識共有は、ともすれば部署ごとに
分断されがちな知識を組織全体に広めることができるため、組織の価値向上
に結びつくことにもなります。
この共同体では、さきほどの職務としてのプロジェクトチームとは違い、特
定の知識の領域に関心を寄せるメンバーが自発的に集まっています。そうし
て形成されたコミュニティーでは、問題解決を通して、新たな知識が実践的
に創造されています。まさに、上で述べた「領域」「コミュニティー」
「実践」の3つの構造が全てそろった典型的な実践共同体といえるでしょう。
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●「実践共同体」とは非常にアタリマエのこと???
ここまで具体的になってくると、
「実践共同体と言うからわからなかったけど、こういうことって普段やって
いることだなあ。」
と思う方がいらっしゃると思います。そうなのです。実践共同体とは、日常
生活で行なわれる非常にアタリマエの学習に着目した理論です。
しかし、これを学ぶうえでのポイントは、そのアタリマエの学習を「構造化
して捉えることができる」という点です。自分たちがアタリマエのように行
なっている学習が、実はどういった構造をもっていて、それがどのように作
用しているのか。現状はどうで、どのように改善するポイントがあるのか。
こういったことを考えるときに、理論は私たちの力になってくれます。
こうしたことを理解した上で、3つの構造をうまくコーディネートできれば、
集団での学びあいがより実りあるものになるのではないでしょうか。
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●まとめ
今回は、実践共同体について説明しました。実践共同体とは、専門性をもっ
た人たちが、ある実践のもとに、相互作用を通じながら学習を行なう集団の
ことをいいます。
今回は、仕事や研究の例を出しましたが、実践共同体とは、そういったもの
だけでなく、料理のコツや子育ての秘訣などを教えあう主婦の集団なども含
まれ、私たちは知らぬ間に所属しているものです。
今回のメルマガでは具体的なデザインまではふれず、実践共同体の説明だけ
でしたが、自分が所属している集団を探してみて、そこでどういった学びが
起きているのか、中心になっている人物はだれで、どういうふるまいをして
いるのか、さらに掲示板のようなツールを使っている場合は、それがどう運
営されているかなどを見てみるのはいかがでしょうか。
そういった実践の中での気づきが、デザインのモデルとなっていくのです。
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●参考文献
『コミュニティ・オブ・プラクティス
−ナレッジ社会の新たな知識形態の実践』
ウェンガー,マクダーモット,スナイダー(著)櫻井祐子(訳)
野中郁次郎,野村恭彦(著) 翔泳社
【ご購入したい場合はコチラ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798103438/
『Communities of Practice: Learning, Meaning, and Identity
(Learning in Doing: Social, Cognitive, and Computational
Perspectives)』
Etienne Wenger(著) Cambridge Univ Pr (Txp)
【ご購入したい場合はコチラ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0521663636/
(特集記事協力:
松河秀哉/大阪大学大学教育実践センター教育交流部門 助手
舘野泰一/青山学院大学文学部教育学科 4年)
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今回は「実践共同体」について取り上げました。実践共同体とは、「専門性
をもった人たちが、ある実践のもとに、相互作用を通じながら学習を行なう
集団のこと」でした。でも、人はみなはじめから専門性を身に付けているわ
けではありませんよね。専門性をもたない新参者は、どのように専門性を身
に付けていくのでしょうか。次回は、そこに内在する専門性を身に付けるた
めの「学習のプロセス」に焦点をあててみようと思います。
次回取り上げるキーワードは「認知的徒弟制」。さて、どのようなものでしょ
うか?乞うご期待。
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ここで、この講座をよりよく理解するための、課題図書ともいうべき一冊
をご紹介しておきます。
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『「未来の学び」をデザインする』
美馬のゆり・山内祐平(著) 東京大学出版会
http://www.utp.or.jp/shelf/200504/053078.html
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特に、巻末の参考文献リストは、これからこの講座で紹介していくさまざ
まな学習理論の参考図書がよくまとまっています。
では、「5分でわかる学習理論講座」次号もどうぞお楽しみに!
ご感想・ご意見もお待ちしております。
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■2.【お知らせ】公開研究会「BEAT Seminar」第6回:
BEAT 特別セミナー「教育における知的所有権・その現在と未来」
9/3(土)開催のご案内
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2005年9月3日(土)、「BEAT」では、2005年度第6回目の公開研究会を開
催します!
今年度はこれまで「デジタル教材の系譜・学びを支えるテクノロジー」とい
うテーマで公開研究会を行ってきましたが、9月、10月と、知的所有権とモ
バイル放送という今後の教育にとって重要なテーマをとりあげ、特別セミナ
ーを開催いたします。
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■第6回:BEAT 特別セミナー「教育における知的所有権・その現在と未来」
教育の情報化やeラーニングの普及によって、教育現場において著作権の処理が
大きな問題になっています。特に、ウェブに掲載される教育資料の著作権処理
の負荷が増大しており、著作権制度そのものの見直しを求める声もあがってい
ます。今後、情報技術が教育の発展に寄与するために、今、我々が何をすべき
なのか、現在可能な対処法から、未来のあり方まで、ディスカッションしたい
と考えています。
●日時
2005年9月3日(土曜日) 午後2時〜午後5時
●場所
東京大学 山上会館
http://www.beatiii.jp/images/sem14-map.gif
●定員
100名(お早めにお申し込みください)
●参加方法
参加希望の方は、BEAT Webサイト
http://www.beatiii.jp/seminar/
にて、ご登録をお願いいたします。
●参加費
無料
●プログラムと登壇者
・基調講演
苗村憲司 (情報セキュリティ大学院大学)
・パネルディスカッション
司会
山内祐平 (東京大学 情報学環/BEATフェロー)
パネラー
田邊則彦 (慶応義塾湘南藤沢中・高等部教諭)
中原淳 (東京大学 大学総合教育研究センター/BEATフェロー)
杉村晃一 (メディア教育開発センター客員助教授)
井上理穂子 (慶應義塾大学 大学院 政策メディア研究科)
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10月のセミナーのご紹介です。
■第7回:BEAT 特別セミナー
「ヨーロッパ・モバイル放送の現状と教育利用の展望」
ヨーロッパで行われている携帯端末向けデジタル放送の現状、またその教育利
用の展望を、スカンジナビア諸国(デンマーク・ノルウェー・スウェーデン・
フィンランド)の放送局のスタッフから現状を伺い、今後の教育利用のあり方
についてディスカッションしていきたいと考えています。
●日程:10月1日 土曜日 午後2時〜5時
●場所:東京大学 武田先端知ホール
●定員200名
●入場無料・要申し込み(定員になり次第締め切らせていただきます。)
※プログラム・登壇者は現在交渉中です。
最新の情報は、BEATウェブページ
http://beatiii.jp/
に掲載しております。
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■3. 「BEAT研究 Who's Who」
〜BEAT研究者の素顔と、オススメWebサイトのご紹介
今回は・・・
BEATアソシエイツ・宮崎大学教育文化学部助教授 山口悦司先生
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みなさんにぜひ、個性あふれるBEATメンバーたちをよく知ってもらいたいと
考え、前回より、BEATメンバーたちがそれぞれ自己紹介をするコーナーをは
じめました。
BEATメンバーって誰のこと?という方はコチラ:
BEAT Webサイトメンバーページ
http://www.beatiii.jp/member.html
さらに、自己紹介だけでは物足りないぞ、という欲張りなみなさんのために、
普段の研究・興味・関心をベースに、研究を行う際や資料を検索するときに
役立つサイト、または必ず毎日目を通すサイト、情報ネタとして利用してい
るサイトなど、オススメWebサイトを紹介していただきます。
第2回目となる今回は、BEATアソシエイツで宮崎大学教育文化学部助教授の
山口悦司先生に、自己紹介とオススメWebサイトをご紹介していただきまし
た。
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●自己紹介
山口悦司(やまぐち・えつじ)です。BEATのプロジェクト「おやこ de サイ
エンス」で、カリキュラム開発を担当しています。
宮崎大学教育文化学部の助教授で、専門は理科教育です。日本理科教育学会、
日本科学教育学会、日本教育工学会で研究発表しています。学会で見かけた
らぜひ一声かけてくださいね。
兵庫県・淡路島出身。学生・院生時代は神戸で過ごしました。宮崎にきて5年
目です。焼酎、地鶏もも焼き、日向夏はサイコーですよ。
研究テーマは「理科授業のデザイン実験」です。学校の先生、研究者、大学
院生が1つのチームを結成し、優れた授業やカリキュラムを作り出そうとす
るプロジェクト型の研究に従事しています。詳しくはこちらをご覧下さい。
山口悦司(2004)
「授業のリソース・デザイン:状況的認知に基づいた授業改善への貢献」
日本理科教育学会『理科の教育』第53巻,第8号,pp.8-11.
さて、機内食で「Beef or Chicken?」と聞かれて「Both」と答えたことが
あります。だって、どちらも食べたいですよね。一度の人生なのに、片方だ
けなんてもったいない。「毎日を楽しく生きる」がモットーです。
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●オススメWebサイトのご紹介
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・国立情報学研究所(NII)論文情報ナビゲータCiNii
http://ci.nii.ac.jp/
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研究を進めて行く上で、「先行研究を調べる」というのは非常に重要な作業
です。今回オススメするCiNiiは,国内の先行研究を手軽かつスピーディーに
調べることができるWebサイトです。
CiNiiには、学会で発行された学術雑誌、大学で発行された紀要等に関する
多くのデータベースが収録されています。ですので、自分の研究テーマの
関連研究を調べるとき、1つの研究誌だけではなく、複数の研究誌をまとめ
て一度に検索することができます。最近では、CiNiiの検索結果から論文の
PDFファイルにアクセスできます(学会の会員でないとアクセスできない場
合もあります)。日本理科教育学会、日本科学教育学会、日本教育工学会の
研究誌の論文もPDF化されています。
先行研究を調べるというとき、これまでは「研究誌が所蔵されている書庫に
行く→1冊1冊読んで必要な箇所をコピーする→コピーした資料を整理する」
という膨大な時間と手間がかかっていました。このCiNiiは、そうした時間や
手間のうち、かなりの部分を軽減してくれると思います。また、みなさんで
CiNiiを利用していけば、学会という特定のコミュニティに埋没していた知
のリソースが、他の学会や社会全体に流通していくと思います。
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●さらに、次回の担当者をご紹介いただきました!
次回の担当は、西森年寿さん@メディア教育開発センターです。
私は西森さんのことを「教育工学のスター」と勝手に呼んでいますが、あの
錦野旦さんとは違って、スローライフ系というか癒し系です。コトバを一つ
ひとつ丁寧に紡ぎ出す話し方が、たくさんの人々を魅了しています。
次号をお楽しみに(^^)/
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山口先生ありがとうございました。
来月も個性あふれるBEATメンバーをご紹介します。ご期待ください。
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■4. 編集後記
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
Beating第15号はいかがでしたでしょうか。
冒頭にも書いたように、気がついたら8月ももう終わり。ああ、今年の夏も
もう終わりかー。まだ十分暑いですけど。今年も夏休みなかったなー。
と、過ぎ去っていくものにいつまでも未練タラタラでいるよりも、次にやっ
てくるものに期待を膨らませ、前向きにいきたいものです。何事に関しても。
というわけで、次にやってくる季節は「秋」。
季節先取り、流行先取りで、新しい季節への移り変わりに敏感に、目を鋭く
してみませんか。木々の紅葉、秋の食材など、自然の変化はもちろん、今年
の秋はどんなモノが街に溢れるのか、昨年流行ったのとどう違うのか。そう
考えてよく観察してみると、きっといろんなことに気づくはず。そこから、
行き詰まっている仕事やプロジェクトのヒントが得られたりも(するといい
なー)。
BEATもいままでの活動の蓄積をいかし、実り多き秋となるよう、いろいろ
企画をたてているところです。本文でも紹介したように、9,10月は特別セミ
ナーを開催します。数々のプロジェクトも、それぞれ着々と進行しています。
新着情報はWEBにて随時ご紹介しますので、ご確認ください。
http://www.beatiii.jp/
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋・・・。
様々な秋の表情をゆったりと存分に堪能できるとよいですね。気がついたら、
秋ももう終わり、なんてオチにならないように…。
では、次号のBeatingもお楽しみに。
「Beating」編集担当
八重樫 文
kazaru@beatiii.jp
-------次回発行は9月第4週頃の予定です。
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お知らせいただいたお名前・メールアドレスなどの個人情報は、ベネッセ先
端教育技術学講座にて、「Beating」からのお知らせのためだけに使用いた
します。また、ご本人の同意なく、第三者に提供することはございません。
「Beating」はお申し込みをいただいた方々に配信しています。
無断転載をご遠慮いただいておりますので、転載を希望される場合はご連絡
ください。
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「Beating」編集担当
八重樫 文
(福山大学 人間文化学部 人間文化学科
メディアコミュニケーションコース 専任講師)
kazaru@beatiii.jp
□「BEAT」公式Webサイト
http://www.beatiii.jp/
□発行
東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」
Copyright(c) 2005. Interfaculty Initiative in information Studies,
The University of Tokyo. All Rights Reserved.
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